個人は変われるが、国家や人類が変わることは難しい

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今回は松浦さんから、個人は変われるが、国家や人類が変わることは難しい、についてお話していただきます。

ウクライナで、親ロシアの政権が倒れ、親欧米の暫定政権ができたため、ロシアはウクライナ南部のクリミア自治州に派兵し、主要施設を占拠して、実効支配しました。クリミア半島には、ロシア黒海艦隊の基地であるセバストポリがあるため、派兵の目的はこの権益を守るためだと思われます。

ロシアのプーチン大統領は、欧米との交渉に応じる様子であり、3月5日時点では武力行使の可能性は低いです。アメリカはロシアの8倍の戦力、NATOを含めると20倍の戦力があります。アメリカやEUと直接戦かわず、持久戦に持ち込むつもりだと思われます。

この紛争の原因の根本は、石油が減ってきていることにあります。サウジアラビア等の産油国では、地表から近い所にある、安い費用で掘り出せる石油から順に掘り出します。石油は掘り出せば無くなりますので、しだいに深い所にある石油を高い費用をかけて掘り出します。すると石油の値段が高くなっていきます。

石油の値段が高くなると、世界の経済成長が停滞します。アメリカ軍は世界中に軍隊を駐屯させ、世界の警察の役目をしていましたが、大きな軍隊を維持する費用が出せなくなり、軍縮しています。警察がいなくなった地域は治安が悪化し、紛争が起こります。特に周囲を敵に囲まれたイスラエルのような国は、アメリカ軍がいなくなる前に敵国の反政府組織に武器や費用を援助し、政権を倒してきました。リビアやエジプト等の革命がそれに当たります。

今はシリアがそうであり、反政府組織は欧米が援助していますが、原政権はロシア等が援助しています。ウクライナの革命もこれらの革命の1つです。直接戦争をしてしまえば、国力を大きく減らしてしまいます。今まで各国は、武器や資金の援助だけ行い、直接の武力行使は避けてきました。しかし今回のロシアは、黒海艦隊の基地まで取られてはまずいと考えて直接派兵したのだと思われます。

日本にとって今一番危険なのは、中国との戦争です。中国と戦争を行えば、ただでさえ不況で衰退している日本の国力は大きく減ります。朝鮮半島では北朝鮮が韓国を攻撃し、韓国の難民が日本に押し寄せます。中国の方は、日本と戦争を行いたいとは思っていません。中国は経済成長を続けており、すでにGDPは日本の2倍です。時間が経つほど豊かになりますので、戦争をしない方が中国にとって有利です。中国が日本と戦いたくないもう1つの理由は日米安保条約です。日本と戦えば、アメリカとも戦うことになりますが、さすがにアメリカには勝てません。

日本と中国が戦えば有利な国がいくつかあります。ロシアもその1つです。日中戦争でアメリカが中国と戦えば、ヨーロッパ方面が手薄になりますので、ウクライナも簡単に占領できるようになります。イスラエルやサウジアラビアも、イランなどを攻撃しやすくなりますので、日本と中国が戦うと有利です。

そこで考えられているのは、日本の安倍首相をそそのかして、尖閣問題で、中国と戦わせることです。4月からは消費税が増税します。今は増税前の駆け込み需要で、消費が増えていますが、4月からは当然消費が減り、不況になります。政権の支持率が下がりますので、人気取りのため中国を挑発し、それが戦争に発展するというシナリオです。

個人の運命は、その人の努力によって変わります。国家の運命は、国民の多数派が努力しないと変わりませんので、個人よりずっと変わりにくいです。人類全体の運命となると、人類の多数派が努力しないと変わりませんので、国家より遥かに変わりにくいです。さらに、気候変動や環境問題の影響は、人類全てより大きいため、気候変動や環境問題を止めることは、より難しいです。国家や人類が変わることは難しいですので、個人が努力する方が、より現実的です。今後は、待っていても誰も助けてくれません。

311の東日本大震災で福島の原発事故が起こる前に、原発震災の危険性を訴えるため、ガイガーカウンターのネットワークを作り、ドラマ原発震災を製作しましたが、原発震災は回避できませんでした。
しかし、ガイガーカウンターのネットワークに参加していたため、放射能が増えたことを知り、避難に成功して、助かった人がいます。個人が変わるのもそれなりに難しいですが、成功例があるように不可能ではありません。個人が変われば、家族や友人も助かる可能性があります。

今後、実際の戦争が起こるか、ウクライナでロシアがガスの供給を止めたり、欧米がロシアに経済制裁をしたりするような、経済的な戦争が活発化します。日本はより貧しくなって行くため、没落しないためには、一層の努力が必要です。まず、個人の得意分野を伸ばす努力をし、それで友人を助けられる人になりましょう。助け合える友人がいるかどうかが、運命の分かれ目です。その友人が人を助けられる人ならば、その1人を助けた事で助かる人が増えます。人を助けたことで、一目置かれる存在になりますし、助けることで自分も成長しますので、必ず元は取れます。そういう人が増えれば、国家や人類全体も少しずつ良くなります。


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