2012年4月アーカイブ

今回は村上さんから、5月5日に開催される「ブルーノア号」AR遠隔操船祭のお知らせをしていただきます。

お子さんに、常日頃できないような貴重な体験をしていただきたいと思い企画しました。将来、AR遠隔操作という物が各分野に普及していくと思われます、それを一足早く体験してもらえたらと思いました。家でもそうですけど、こどもがいつもゲームばかりしていて、頭を痛めている親御さんも多いと思うんです。でも、ゲーム感覚で船を動かす事で、子供達の世界観も広がるのではないかと思います。天候等で実際に飛行させられるかは分からないのですが、当日はドローンの展示もします。ドローンもブルーノアも操縦の構造は同じで、iPadやiPhoneを使用した遠隔操縦です。仮想空間の画面を見ながら、現実世界のヘリや船をラジコンで操縦します。海と空での遠隔操縦の一環を垣間見る事が出来る、大人でも貴重な体験をぜひお子様と一緒に体感して頂ければと思います。

私も素人が船を操船しても良いのかな?と思っていたのですが、免許のある船長さんが乗船している事で、免許を持っていない人が動かしても、大丈夫なんだそうです。これはちょっと意外でしたが、そのため何か操船ミスをした時でも、船長さんが船を手動操作に切り換えて止めて下さいます、安心していただければいいと思います。今回のイベントは直接、乗船するわけではないので、陸からの操船になります。水嫌いの子や、乗り物に弱い子でも、心配なく参加することができます。

AR遠隔操船祭は5月5日の子供の日に開催いたします。今回のイベントは参加費が無料となっております。募集の締め切りは、4月30日となっております。参加方法はメルマガ「秋月便り」をご購読になり、そこに記載されている方法でお申し込み下さい。



今回は狩野さんから、5月5日の子供の日に開催される「ブルーノア号」AR遠隔操船祭のお知らせをしていただきます。

前前回の放送で、宇藤さんにご説明していただいていた、iPadを使用するブルーノア号の遠隔操作を子供達にも楽しんでいただこうという企画です。


ブルーノア号がiPadで操船できるのは事前に知っていたので、この機会に是非私も動かしてみたいなぁと思っていたところ、宇藤さんが、iPadでの操船をご説明して下さいまして、順次、皆さんにiPadを回して体験されていました。大人でも操船はゲーム感覚で楽しそうでした。今回、子供達は本物の大きな船をゲーム感覚でコントロールできるわけですから、かなりワクワクすることでしょう。iPadでの操船中は船のスピードを低速にしていたおかげで、少しくらいの操船ミスがあっても、すぐに方向を直すことができましたので、これなら、小さな子供が操作しても安全だなと感じました。

さて、いよいよ自分の番が回ってきたので、上手くやってやろうと思っていたのですが、どうやら指先が乾燥し過ぎていると、iPadは反応してくれないらしく、私がiPadを指でなぞっても、残念ながらブルーノア号は動いてくれませんでした。せっかく楽しみに参加してくださったのに、私のように動かせない人が出て来ると残念なので、子供の日のイベントでは、この対策としてタッチペンを用意していただきました。これなら、これで自分もできると思い子供を誘って参加することを決めました。最先端の技術に触れることの出来る、貴重な機会ですから、是非、この機会に体験されてみて下さい。

AR遠隔操船祭は5月5日の子供の日に開催いたします。たくさんの子供達に楽しんでいただけるように、今回のイベントは参加費が無料となっておりますので、GWの最後の思い出になるようふるってご参加下さい。募集の締め切りは、4月30日となっております。参加方法はメルマガ「秋月便り」をご購読になり、そこに記載されている方法でお申し込み下さい。



船上の通信事情

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今回は船上の通信事情について、松村さんからお話を伺います。

当初の計画では通信距離が2キロの指向性アンテナの使用を予定していましたが、途中で通信距離 1キロの無指向性アンテナに変更いたしました。 指向性アンテナは通信距離が長いのですが、電波の指向性が鋭いため、船舶の縦横の揺れに追尾するのは非常に困難で、船舶向きではないと判断いたしました。そこで通信距離は短くなりますが360度に電波を発し、より確実に送受信が可能な無指向性アンテナを採用致しました。今回の試験ではアンテナとアクセスポイントをマリーナに、もう片方をブルーノア号の後部に設置し、海上で実施しました。通信の内容は高速回線が要求される Mac のビデオチャットです。  結果は500mまでは音声、映像とも何とか実用に堪えうる物でありました。

現状では今お話しした通りですが、NTT ドコモやイーモバイルなどで次世代通信規格の LTE の運用が開始されました。今はまだ LTE のエリアが狭いのですが、将来 FOMA と同様のエリアで使用が可能となった場合、海上の見通しの良さを生かしてかなりの速度がでるものと期待しております。そうなれば光回線を備えた地上局であるマリーナを必要とせずに、陸上と船舶間また、船舶同士でも高速通信が可能となるほか、複数の長距離無線 LAN システムと組み合わせればエリア内とエリア外にいる船舶との高速通信も可能になります。このように LTE を使用することによりサービスエリア内においては、手軽な装備で遠隔医療の実施が可能になるなど、船上の通信事情を一変させてしまう可能性を秘めています。



今回は、開業医をしている高橋さんから、診療所用の非常用自家発電装置の開発計画についてお話をうかがいます。

停電になりますと、医療機関というのは、ほとんど業務ができません。大きな病院なら非常用発電が備わっていますので、停電になっても機能が維持できるように設備が整っています、しかし、個人の診療所では非常用の自家発電設備がありません。ですから停電になりますと診療が出来ない状態になってしまうわけです。大きな病院に人が殺到してしまっては、パンクしてしまうという状況が起こってしまいます。そこで停電時でも診療所が機能を維持できることが大事だろうと考えました。水素エネルギードライブの供給には限りがありますから、まずは診療所への普及を目指して、実用化に取り組んでいこうと考えています。そこで一緒に協力してくれる仲間を募集しています。

直接メタノール型燃料電池は、エンジン発電機のような大きな音や匂いがありませんから室内で使えます。都市ガス型の燃料電池は、災害時に都市ガスの供給が止まってしまえば使えません。それに設備費、工事費がとても高額です。また大きすぎて持ち運ぶことができません。太陽光発電装置は、夜間や悪天候だと使えないし、発電が不安定です。こちらも持ち運びができません。石油や天然ガスの供給から比較的独立しているということ、任意に発電が出来るということ、発電が安定しているということ、イザという時は持ち運びできるということから、直接メタノール型燃料電池の自家発電は非常に合理的な物だろうと思います。

直接メタノール型燃料電池を用いた、水素セネルギードライブ自家発電機も、都市ガス燃料電池に比べれば格安ですが、それでもコストがかかります。そこで診療所を中心にリースという形で配布していこうと考えています。多くの診療所が停電でも診療ができるようになることが、社会の安心にもつながるからです。私たちは水素エネルギードライブを用いた、非常用自家発電装置の実用化と普及を目指す仲間を求めています。この番組をお聞きの診療所の先生方、一緒に停電に強い医療を作っていきましょう。詳しくはいずれ「秋月便り」でご案内いたします。



今回はブルーノア号のiPad2による、AR遠隔操作について宇藤さんからお話をうかがいます。

これは専用に開発したアプリを用い全てタッチパネルで船が動かせるようなインターフェースになっています。例えば、画面の下に船の舵ハンドルのマークがあり、そのマークを指で右に動かすと船体が右に動き、左に動かすと船体が左に、といった具合になっています。画面にはコンパスが表示されていますので、どの方角に船が向いているかが分かります。使用しているiPad2には、GPSが搭載されているので船の位置が地図上で表示されます。速度計もありまして、時速で何キロで船が動いているのかが表示されます。船首にはカメラが備え付けられており、そのカメラからの映像も確認することができます。当然、このカメラもaPad2を使って上下左右に旋回させることができ、船に乗らなくても船の先の様子がしっかりと確認することができます。

iPad2はコンピューターの画面ですので、単に画面だけを観ますと今までのゲームと変わりません。また、従来のラジコンですと実際の動く船だけを観て操作しています。今回は、コンピューター画面と現実の物体の操作とを組み合わせる所にポイントがあり、この組み合わせの技術を「拡張現実」、英語で Augmented Reality とよび、その頭文字の略称はARと呼ばれています。

法律上、船を動かすには免許を持っている船長が居ないといけませんので乗船しています。船長が予め安全な海域に出て、どんな時にでも対応できるよう、船の速度は時速2kmくらいにして航行をします。また、船長が航行中に危険を察知した時は、iPad2の操作から緊急で、操作を手動に切り替えることができるようになっています。



今回のゲストはブルーノアの電装を担当している松下さんです。

ブルーノアは電動船なのでモーターで動かす訳ですが、モーターを動かすためにはたくさんの電気が必要となるので、動力用には高性能なリチウムイオンバッテリーを使っています。また、大きな出力を必要としないような船内照明とiPadでリモートコントロールする電動舵には、鉛バッテリーを使っています。もし、船内照明用の電気もモーターを駆動する動力用のバッテリーから持ってきてしまうと、容量不足でモーターの出力が落ちてしまう可能性があるためです。

また、2台の鉛バッテリーをメインとサブに分けて搭載することで、どちらか一方が空になってしまっても、並列に繋げて使えるようにしてあります。2台バッテリーそれぞれを充電する為には、通常は2系統の太陽電池パネルが必要となりますが、サブバッテリーチャージャーを介して鉛バッテリーを接続することで、一系統の太陽電池パネルからでも、メイン、サブどちらのバッテリーにも充電できるようになっています。

ブルーノアは、コンバートEVのように、既存の船に積んであるディーゼル機関を取り外し、モーターに換装した改造船です。新造船のように、船外に設置する電装品からのケーブルを簡単に船内に引き込んでバッテリーに繋ぎ、配線作業を行うようには作られておりません。船は、当たり前のようですが、波をかぶったり、風雨にさらされたりします。もし、既存の配線孔を利用できない場合、新たに 船体へ配線孔を開けたり、加工したりしなければなりません。海水や雨水が漏れて船内が濡れてしまわないように、使用環境や使用状況を想定し、判断できるような知識、経験、ノウハウがとても大切になります。



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