今回は円高がいつまでどこまで続くのか?について佐藤さんから解説していただきます。
3年前くらいのリーマン危機の時のように、世界中の首脳が一カ所に集まって、断固金融危機に立ち向かおう、という素振りが今回一切無いというのが特徴なんです。何故かといいますと、3年前は金融機関の借金とか損失を、国家に押し付けて、問題を解決ではなく、先送りしたんですね。この先送りした問題が、より深刻になって隠せなくなったのが今の状況です。そんな中、世界各国は通貨を乱発させる。いわば通貨安政策の競争をやっているというふうな状況で、インフレは進むは、石油は上がるは、ゴールドは上がるは、食べ物は上がるはで、日本だけがどういうわけか、あまり通貨を発行しないで、なんとか頑張っている事もあって、日本の円は他のよりマシじゃないか?と皆さんが判断したというのが、今回の円高の背景でございます。
いつまで続くのかということですけれども、アメリカの政策が転換すると円高ドル安の傾向が変わるのではないか?と期待されます。では、何時代わるのかといいますと、大きな節目というのが2012年のアメリカ大統領選挙の年です。その選挙の節目となるところで、日本にツケを押し付けると、円安にシフトする形は可能かと思います。ですから当面、一年くらいはダラダラ円高、ドル安、ユーロ安が続くというふうな状況ではないでしょうか。
今までニクソンショックとか、プラザ合意とか、大きく円ドル為替が動いた時期があったんですけれども、その時は変更前の水準に対して、50%安くなる。例えば360円だったら180円。240円だったら120円という感じできました。1月くらいの円ドル為替の水準が1ドル100円。3月の東日本大震災の時で、1ドル80円くらい、どちらを基準にするか?という問題はありますけれども、仮に1ドル100円だとすると、半分ですから、1ドル50円くらいになるだろう。80円だったら40円になるという事も想定できるんですけれども、さすがに1ドル40円というのは、円を買う投資家も躊躇すると思うんですね。ですので、1ドル50円くらいが妥当であろうというのが私の予測です。
ツイート
3年前くらいのリーマン危機の時のように、世界中の首脳が一カ所に集まって、断固金融危機に立ち向かおう、という素振りが今回一切無いというのが特徴なんです。何故かといいますと、3年前は金融機関の借金とか損失を、国家に押し付けて、問題を解決ではなく、先送りしたんですね。この先送りした問題が、より深刻になって隠せなくなったのが今の状況です。そんな中、世界各国は通貨を乱発させる。いわば通貨安政策の競争をやっているというふうな状況で、インフレは進むは、石油は上がるは、ゴールドは上がるは、食べ物は上がるはで、日本だけがどういうわけか、あまり通貨を発行しないで、なんとか頑張っている事もあって、日本の円は他のよりマシじゃないか?と皆さんが判断したというのが、今回の円高の背景でございます。
いつまで続くのかということですけれども、アメリカの政策が転換すると円高ドル安の傾向が変わるのではないか?と期待されます。では、何時代わるのかといいますと、大きな節目というのが2012年のアメリカ大統領選挙の年です。その選挙の節目となるところで、日本にツケを押し付けると、円安にシフトする形は可能かと思います。ですから当面、一年くらいはダラダラ円高、ドル安、ユーロ安が続くというふうな状況ではないでしょうか。
今までニクソンショックとか、プラザ合意とか、大きく円ドル為替が動いた時期があったんですけれども、その時は変更前の水準に対して、50%安くなる。例えば360円だったら180円。240円だったら120円という感じできました。1月くらいの円ドル為替の水準が1ドル100円。3月の東日本大震災の時で、1ドル80円くらい、どちらを基準にするか?という問題はありますけれども、仮に1ドル100円だとすると、半分ですから、1ドル50円くらいになるだろう。80円だったら40円になるという事も想定できるんですけれども、さすがに1ドル40円というのは、円を買う投資家も躊躇すると思うんですね。ですので、1ドル50円くらいが妥当であろうというのが私の予測です。