2010年8月アーカイブ

今回は、猛暑が続いておりますので気候変動の話をさせていただきます。

日本国内では連日の猛暑で熱中症で倒れる人が出ていますし、ロシアでも平均気温が10度近く高くなっており、干ばつが広がっております。逆に南米では寒波の影響で死者が出ております。特にボリビアでは過去に降雪記録が無かった地域でも由比が降るといった異常気象が発生しております。中国では大雨で水害が発生しており、世界最大の山峡ダムの水位は175メートルで満水ですが、159メートルにまで達したそうです。このような異常気象を引き起こしている原因は、熱塩循環の流れが鈍くなっているからです。

熱塩循環とは地球規模の海流です。地球の温暖化により大量の雪や氷河が融ければ、大量の水が海に流れ込む事になり、その結果海水の塩分濃度が下がります。塩分濃度が下がった海水は、寒くなった時に凍りやすくなり、シャーベット状になります。シャーベット率が上がれば、海流の流れは鈍くなりますので、暖かい海水と冷たい海水は混ざり合わず、暖かい地域の海水は暖かいまま、寒い地域の海水は冷たいままとなります。そして熱い海や寒い海を風が通る事により、温暖化や寒冷化などの異常気象の原因になります。

この気候変動により温暖化による寒冷化が発生しますので、今年は温暖化したとしても、来年は寒冷化するかもしれません、次の年はまた逆になるかもしれません。そういう異常気象が今後しばらく続く事になります、この気候変動は5年や10年で終わるものではありません。TVで地球が温暖化しているからといって温暖化対策ばかりしていると、寒冷化した時に酷い被害にあってしまいますので、異常気象の原因をしっかり頭にいれて、イザという時に備えて対策をとれるようにしておきましょう。

ドラマ「原発震災」の最終話です。

放射能汚染された地域は人が住めなくなりますから、他所の地域へ移住しなくてはなりません。富裕層なら世界中どこにでも好きな国へ逃げる事が出来るでしょうし、海外でも通用するだけの仕事のスキルを持った人も、そこから出て行く事ができるでしょう。しかし、誰にでもできる仕事しか出来ない人は、他の地域に移住した場合、地元住民との間で低賃金の仕事を奪い合う事になります。当然ながら経済的に没落していきます。

ロシアの森林火災では、チェルノブイリ原発事故で放射能汚染された地域にも火災が広がり、放射性物質が広範囲に飛散する可能性が出ています。情報は隠蔽されたようです。お隣の中国でも香港の原発で放射能漏れがありましたが、こちらも情報は隠蔽されています。身の危険を感じた富裕層が今後、海外で起きた原発震災から逃れる為に、日本へ移住してくるかもしれません。

富裕層は避難先を選ぶ際に、放射能に汚染されていない地域、治安の安全な地域を確認してから移住しようとするハズです。ですから治安と環境の良い土地は、富裕層の移住先として不動産価値が高まるでしょう。つまり安全な土地であることを確認できる情報の価値は高まり、そして安全が確認された土地では、資産ビジネスが始まります。

今回はシズマさんから、石油枯渇後のエネルギー源として一部で着目されている「核融合」についてご説明していただきました。

核融合は2回のオイルショック後の1975年頃には、「地上の太陽」を実現するものとして、開発が盛んに推進されていました。
核融合のルーツは水素爆弾にあり、ドカンと一発やるだけならば既に実証済みです。ですが、これを持続的に安定した電力に変えるとなると、大変制御が難しく現在のところ成功していません。

地上で核融合反応を起こさせるためには、人工的に1億度もの極めて高温か、極めて高圧の環境を作り出す必要があります。1億度もの気体を通常の方法では保管できないので、北極や南極のような磁場を作り、高温の電荷を持った粒子を閉じ込めておく方法をとります。その為には大きなコイルを作り、大電流を流さなくてはなりません。つまり、莫大な電力を投入して磁場を作らないと、核融合そのものを起きせないのです。核融合研究が開始された1950年代から既に60年も経過していますが、得られるエネルギーよりも、投入するエネルギーの方が大きいのです。

また、核融合が新エネルギーとして打ち出されたころには、燃料である重水素が海水中に無尽蔵にあり、石油やウランとは違い地域的な偏在性もないので、「夢のエネルギー」と呼ばれていました。しかしその後の研究で、重水素同士を反応させるよりも、重水素と三重水素を反応させた方が核融合しやすい事がわかりました。さらにその三重水素はリチウムから作られる必要がある事もわかりました。リチウムは現在、携帯電話の電池やバッテリーの素材として需要が急激に伸びていますし、産地も偏在していますので、資源獲得競争で入手するのが困難な状況となりつつあります。つまり核融合に必要な燃料が無尽蔵にあるとは言えなくなってしまいました。

また、三重水素は非常に生命体に取り込まれやすく、その三重水素が崩壊する際に放射線を放出しますので、環境中に三重水素が漏洩すると必ず生命体に取り込まれて、体内被曝を起こす事がわかりました。さらに重水素と三重水素との核融合反応では、重水素がリチウムと反応する際に、高エネルギーの放射線を放出しますので、核融合炉を構成している炉壁や構造材料全てを放射性物資の固まりに変化させてしまいます。大量の放射性物質が発生しますので、環境に対しても「クリーン」とは言えないのです。

核融合研究が開始された1950年代には、1980年代頃には家庭用の小型核融合発電機が出現するだろう、と予測されていましたが全然当たらず、2000年にならないと実用化されないだろうと言われました。しかし既に2010年になっていますが核融合発電は全く実現せず、核融合推進派は2050年頃には実現するだろうと言っており、全く将来展望が開けていないのが現実です。

ですので、
石油枯渇後のエネルギー源というのは、原子力発電や核融合発電ではなく、自然エネルギーに基づく再生可能エネルギーを用いるのが現実的であると言えます。

ドラマ「原発震災」の第4話です。

何か大きな事故が起きた時に必要な事は、責任追及ではなく原因追及です。責任ばかりを追求しても、再発防止には全く役には立ちません。再発を防止するためには、事故が起きた原因を調べる事がまず第一です。原因があるから結果が生じるのであって、責任があるから結果が生じるわけではありません。

もし仮に原発震災が起きたとしても、恐らくマスコミは情報を公開しないでしょうし、もし公開したとしても責任問題になってしまうでしょう。もちろんマスコミが感情的に責任追求をしたところで、関係者同士で責任転嫁が行われますから、何一つ問題解決には至りません。

何か問題が発生した場合には、誰に問題があったのかではなく、何処に問題があったのかを追求しましょう。そうでなければ、後世に教訓を残す事ができず、トカゲの尻尾切りで終わってしまいます。

今回のゲストは秋月奨学会の宇藤さんと、奨学生の河野さんです。

経済的な事情により、もっと学びたくても学べなかった方も少なからずいると思います。秋月奨学金制度は、もう一度学問にチャレンジする意欲のある方を支援するために創設いたしました。

ネット上ではマスコミや教育機関への悪口が溢れていますが、マスコミや教育機関を批判したからといって、それらが良くなる訳ではありません。本当に良質な情報や教育を広めたいと思うのであれば、お互いに学び合い教え合える場を自分達で作り上げるべきです。遠隔教育「秋月」は従来のような教師から生徒に対し、一方的な伝達となっている教育方法ではなく、お互いに学びあう双方向型の遠隔教育です。


電脳音楽隊

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今回のゲストは電脳音楽隊のウォンバットさんです。

ゲームやボイスドラマの制作者は、BGMとなる音楽を欲しています。しかしながら既成物は著作権で守られているので、勝手には使えません。音楽制作者は、作って発表するだけでそれ以上の活躍の場がなかなかありません。もしこの両者を上手く結びつけられれば、可能性が広がるかもしれません。つまり音楽制作が必要とされる存在だという事です。

誰でも最初はゼロからです。それでも不断の積み重ねによって、どんどんモノになっていくのはやっていて楽しいそうですよ。




今回はシズマさんから、現実的に原子力発電とどう付き合うべきか?
また、現在の発電比率を今後どのように変えていくべきか?についてご説明していただきました。

日本は地震列島であるにも関わらず、弱い地盤の海岸沿いに多くの原子力発電所が建設されています。活断層の直上に建設されているのでは、と指摘されている原子力発電所は日本中に何カ所もあるのです。例えば、静岡県にある浜岡原発、四国の愛媛県にある伊方原発、及び新潟県の柏崎刈羽原発などです。日本列島が大地震の活動期に入りつつある現在、これらの原子力発電所は直ちに停止し、廃炉処分まで進めておくべきところでしょう。

ですが、日本における自然エネルギーの発電供給比率が、総電力の僅か1%である事を考えるならば、これ以外の原子力発電所を直ちに停止する事は、現実問題としては難しいといえるでしょう。従って長期的には、自然エネルギーによる電力供給比率を高めつつ、原子力発電の比率を低下させていくのが望ましいといえます。


ドラマ「原発震災」の第3話です。

原発震災が発生した場合、被災地区の陸上交通は使えない場合があります。もし危険に気づいていても、陸上交通が復旧しないと避難は出来ませんが、船を使うことが出来るなら海から避難する事ができます。

現代本草経さんの「船という移動手段」を読んでいただければ、分かり易いと思いますが、船舶免許を保有して、ボートを操船することができるなら、イザという時には大変貴重なことになるでしょう。つまり誰かを助ける事が出来るかもしれないという事です。

人を助ける事が出来るなら、人から必要とされます。ガイガーカウンターや船舶免許があれば、緊急時に生存率が上がりますし、大切な人を助ける事が出来るかもしれません。

イザという時に人から助けてもらえるように、人から必要とされる人間になりましょう。

種子交換会

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今回のゲストは種子交換会を開催した、「麻に連るる蓬」ブログ管理人の中野さんです。 

江戸時代の日本の人口が3000万人でした。現在1億2000万人いる人口を、食料自給率をあげるだけではまかないきれません。食料自給率を上げる事も大事ですけど、日本だけでは完結しません。食料だけではなく、エネルギーもそうです。いまさら鎖国は無理なので、結局よそから食料を持って来ないといけませんが、日本で付加価値の高い物を作って、貿易を行う、そういう仕組みにして回していかないといけません。

将来無駄をなくし、再生可能エネルギーで運営される社会になるまで、何十年か分かりませんが持ちこたえられるように、家庭菜園などを備えておいた方が良いかもしれません。
 

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