お金を持っていない人にお金を使えと言っても、「無い袖は振れない」ので無理な話でしょうが、デフレスパイラルにより経済が縮小して、お金が上手く循環しなくなってしまっています。お金持ちがお金を溜め込みすぎたので、一部に人の所に富が集中してしまい、社会全体に循環しなくなってしまったのでしょう。どうやら守銭奴の時代も終わり、キチガイの時代に突入するみたいです、皆さん避難の準備は出来ていますでしょうか?
私の勤め先の会社は製造業ですので、デフレスパイラルの影響をもろに受けて、単価の安い製品しか受注されなくなってしまいました。単価の安い商品で儲けを出すためには量をこなさなければならず、毎日残業してなんとか納期を間に合わせています。このままデフレが続いた場合、東南アジアと価格競争をしなければならなくなり、非常に危機感を感じているところです。忙しいのに儲かっていません、潰れるよりまマシですが正直厳しいです。
今年社会人になったばかりの新入社員から聞いた話なのですが、コンビニでガムを買うのに100円と150円のどちらを買うかで真剣に悩んだそうです。気にするほどの金額でもないと思うのですが、デフレしか知らずに育ってきた世代ですので、まるで主婦の様に財布の紐が固いみたいです。もちろん個人差は有るでしょうが、随分と節約志向の若者が増えているように感じられます。
「三つ子の魂百まで」ですからデフレで育った若者は、お金は使わずに持っておいた方が価値が上がる事を経験しているので、物心ついた時から節約する癖がついているのかもしれません。もし冬のボーナスが出たとしても消費には回す事はないかもしれませんね、しかも今年だけではなく、来年も再来年も、デフレ世代のお金を使わない若者が次々と社会人になるのですから、来年も再来年もデフレは進行するでしょう。待てば待つほど景気は悪化します。日経平均が一万円に回復しましたが、あまり当てにしない方が良いでしょう。
待っているだけでは駄目だと感じていても、何をすれば良いのか分からない人は、12月30日の東京国際展示場の橘研究所のブースを訪れて、まず情報交換から初めてみてはいかがでしょうか?今後どのように動けば良いのかの指標になるでしょう。一人で不安を抱えていると切羽詰まってしまいますから,そこで相談できる仲間をみつけましょう。無理をしすぎて過労死をしたり、希望を失ってしまうような事にならないように、是非この機会を活用して下さい。
関川 拝