2009年11月アーカイブ

民にならない為に

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日本ではガイガーウォッチャーと呼ばれる放射能測定者がいる。
中越沖地震の際に柏崎刈羽原子力発電所で火災が起き放射能漏れがあったが、
この時、同所のネット公表装置は何故か故障していた。
いざというときに公表は当てにならない。
しかしこれを全国に散らばる放射能測定者網が連動して行えば
公表に頼ることなく状況を知り共有することができる。
一個人が孤軍奮闘するよりも大きな影響力を及ぼすことができよう。
これは地震の予兆を察知しようとするラドンウォッチャーでも同様だ。
個人がセンサーとなって情報を発信し、
情報を集約して解析共有する放射能測定者網、
あるいはラドン測定者網を張り巡らすことことが可能になっている。

出典:秋月便り 教育における革命

柏崎原発の放射能漏れの際には、なぜかネット公表装置が故障していたそうです。公表できないほど高い数値が検出されたので隠したのか、もしくは放射能漏れを無かった事にしたかったのか、そのどちらかでしょう。地震で発生した被害は天災だったとしても放射能漏れで起きた被害は人災になりますから、誰かがその責任を取らなければならなくなり、原発の存続も危うくなるので責任逃れの為に情報をもみ消したのでしょう。公共性よりも利権や利益を重視する姿勢が見て取れます。

東京電力は株式会社ですので、当然ながら株主がいますし株主総会もあります。これはどういう事かというと、新潟県外に住んでいる株主が自分達の利益の為に、危険を承知で原発を運転させる事ができるという事です。柏崎地域の安全を考えて廃炉を提案する株主がいたとしても、廃炉による損失を嫌う株主がより多かった場合、安全性を全く考えずに運転再開を目指す事になります。例え廃炉の提案が正しい判断だったとしても、それが株主の利益に結びつかなければ提案は否決されてしまう事になるでしょう。

また、株式公開を行っている以上は、日本人以外の株主もいるでしょうから、外資による買収が行われる可能性も出てきます。もし外資が大株主になってしまった場合、きちんと安全性を考えて運転をしてくれるのか?という疑問を感じます。日本で原発事故が発生しても海外に住む人達は健康被害の恐れがないのですから、利益の為に危険を承知で原発の運転に踏み切る可能性が出てきます。現在株価は下落傾向にあるので、企業買収に対する何らかの防衛策がなければ、安全が確保できなくなってしまうかもしれません。

原発は特定の人間の利益の為に動いているのであり、電力需要の為に稼働している訳ではありません。そして利益を追求するあまり安全性や情報公開をおざなりにして、危険を承知で稼働させています。放射能は目に見えないので、漏れていたとしても測定者がいない限りは、事実をいくらでも隠蔽できます。つまり目が見えない『民』は真実を知る事ができないという事です。原発に関する情報は大本営発表と同様に当てになるものではないので、自分達の身の安全を守る為の情報は自給しなくてはならなくなっています。

ガイガーウォッチャーになれば公表される改ざんデータとは違い、誰よりも確かな情報を得る事ができるので、危険からいち早く逃れる事がでるでしょう。また、一人で放射能の測定を行うよりも複数の人と情報を共有すれば、どちらの方角が安全なのかを確認できるので、避難ルートを知る事ができます。そして命に関わる貴重な情報は人から必要とされるので、イザという時に価値を生む事ができるでしょう。協力者が多ければその分だけ事故が発生した際の生存率が上昇します、原発の被害に不安を感じる人はガイガーウォッチャーに参加して、情報の発信と共有化を行いましょう。

関川 拝

学校教育崩壊

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新型インフルエンザの流行により、全国の学校で学級閉鎖や学校閉鎖が起きています。どれだけの人数が感染すれば閉鎖になるのか調べてみると、およそ5人(10〜15%)の患者発生を目安としているようです。基準ではなく、あくまでも目安ですのでクラス担任や校長の判断により多少の誤差はあるでしょうが、10%だとすると30人のクラスなら3名で学級閉鎖ですね。3〜5人ならば、あっという間に学級閉鎖になり授業にならないと思うのですが、感染の拡大を防ぐ為には仕方が無いのかもしれません。

しかし、学力の低下が心配されている今の日本の状況で、3〜5人が感染しただけで学級閉鎖をしていて大丈夫なのでしょうか?学習塾に通っている生徒はまだましですが、そうでない生徒は勉強をする機会がなくなってしまうでしょう。もちろん感染の拡大を防ぐ為には早めの対応が必要なのだと思いますが、今年だけではなく来年も再来年もインフルエンザが蔓延し続ければ、授業などまったく進展しなくなってしまいます。学校に生徒を集めて一斉に授業を行うという勉強のやり方は、時代の変化に通用しなくなっているのだと思います。

そもそも、クラスの中でも成績の良い人もいるし、そうでない人もいる訳ですから、全員が同じペースで授業を進めているのもおかしいですよね。人材を大量生産、大量消費してきた時代には、学校に生徒を集めて授業を行った方が効率が良かったのでしょう。しかし、資本主義が終わりに近づき、学校を卒業しても全員がサラリーマンになれる状況ではなくなった訳ですから、勉強のやり方も変えて行かなくてはならないでしょう。学歴だけが高くても文化資本が身に付いていなければ、就職をするのは難しい時代になってきています。

高校まで授業料免除となれば、誰もが高校までは進学できるようになり、質の悪い教師でも職に溢れる事はなくなります。教師の質が上がらないのに生徒の質が上がる訳がありません、学歴だけあっても学力のない生徒が今後いっそう増える事になります。社会に出てから通用するような実践的な知識や技術は、古い体質にこだわっている人達からは学べません。時代の変化に合わせて学び方も変えなければ、これから先の時代に通用しなくなり社会から取り残されてしまうでしょう。新しい時代の教育はインターネットを使用した教育になります。疫病に感染する事もなく個別指導が受けられ、これからの時代に必要な最先端の授業を受ける事ができるので将来の仕事にも役立ちます。

今から学び始めれば、大恐慌で会社からリストラされても新しい仕事にありつけるかもしれませんし、当然ながら今の仕事にも役に立つでしょう。新しい教育を受けるのであれば、早ければ早いほど有利になります、貴方がもし将来に不安があるならば学問に投資を行い文化資本を身につけましょう。

関川 拝
珍しい品物は買っておけば、あとで大きな利益をあげる材料になるだろう。『得難い機会だからうまくこれを利用しなければならない』という意味です。今風に言えば『チャンスを最大限に活かした投資を行え』という事でしょうか。

12月30日の東京のコミケ77とその忘年会で、貴方の運命を変えるような人物との出会いがあるかもしれません。頼りになる友人を作っておけば、何かあった時でも安心できます。インターネットの世界で知り合うのも一つの出会いですが、現実の世界で顔を合わせて楽しく話をした方が親近感が湧いて仲良くなれると思います。

連山の読者の方ならば資本主義社会や日本の将来がどうなるのか、既に予想ができていると思います。予想ができたのならば次は対応です、頭で考えただけで終わりではなく実際に行動に移しましょう。数年後になってから「あの時に行動しておけば良かった」と後悔しなくても済むように、将来真剣に考えて投資を行いましょう。

年末なので恐らく仕事も終わり連休に入り、自由な時間を作れる人も大勢いるかと思います、残された時間を有効に活用して下さい。好機は頻繁にはやってきません、せっかくの機会を逃す事なく、このチャンスを最大限に活用しましょう。

関川 拝
 現在の危機的状況は別な面でもまた深刻な状況をもたらす。
それは情報の洪水だ。
おびただしい量の情報が世界中を駆け回っている。
その中の一部は正しい情報であり、
一部は誤報であり、また一部は意図的な煽動である。
この多すぎる情報は人々の脳を情報の洪水で飽和する。
その情報を処理しきれない者は情報によって殺されるだろう。
あるものは情報で脳が飽和し短絡的で衝動的な行動となり、
またあるものは自分にとって居心地のいい情報だけに耽溺する。
今まさに情報のフラッディング(洪水)が生じている。
旧約聖書において、ノアは大洪水を前に
次の世界に生きるものを集めて方舟に乗せて未来に希望を繋いだ。
彼を嘲り笑っていたのものは大洪水に呑まれ滅びた。
そして今、世界はカオスの海に呑まれようとしている。

出典:秋月便り 教育における革命

現代社会では情報量が余りにも多すぎる為に、全ての情報に目を通す事は不可能となりました。ですから情報の取捨選択を行う必要がありますが、個人によって判断基準が違いますので、本当に必要な情報に目を向ける人もいればカルト宗教の信者のように、自分にとって居心地のいい情報ばかりに耳を傾け、都合の悪い情報には耳を塞ぐ人が出てきます。現実を見たくない人、考えたくない人、つまりは現実逃避に走る人達です。

現実を良い方向へ導く為には、何をするべきなのかをきちんと考えて、それに向かって地道な努力を行う必要があります。しかし現実逃避に走る人達は、自分達にとって都合の良い未来を信じていたい人達ですので、考える事をせずに信仰に向かい、地道な努力を忘れて希望的観測を追い続ける気違いになります。一生懸命に努力をするよりも「願い」や「祈り」の方が簡単ですから、あまり賢くない人達ほど現実逃避を行いがちになります。

気違いの妄想がエスカレートすれば、匿名ブログや匿名掲示板は誤報や煽動の情報で溢れ、社会を混乱させる事になります。気違いの集団と情報の洪水に巻き込まれたくない人は、地道に学習を続けて対策をとる事をお勧めします。類は友を呼びますから、まともな人と気違いとの二極化が今後はいっそう進むでしょう。何年もかけて知識や技術を身につける事は、決して楽な道ではありませんが、困難な時代を乗り越える一番の確実な方法になります。

関川 拝

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