流水成道さんの記事「今のうちにヨウ化カリウムを買っておこう」にあるように、原発災害に備えるためのヨウ化カリウムは、2009年6月1日以前ならネットで買う事ができました。しかし現在は薬事法が改正されてしまいましたので、薬局へ足を運ばなければ購入できなくなっています。残念ながら私はネットで買いそびれてしまったので、このたび薬局でヨウ化カリウムを購入する事にしました。
まず最初に足を運んだのは薬局でなくドラッグストアでした。薬局もドラッグストアも同じようなモノだと思っていたからです。ところがヨウ化カリウムを注文してみると、レジの店員さんからは「法律が変わったので取り扱いできません」と答えが返ってきます。仕方がないので店内の薬剤師さんを探し、ヨウ化カリウムの購入方法を尋ねてみたところ、「病院などの隣で経営している調剤薬局で購入できます」と教えていただきました。現在ではネットだけではなく、ドラッグストアでもヨウ化カリウムの販売はできなくなっているようです、欲しい方は調剤薬局へ買いに行きましょう。
では次に、調剤薬局での購入方法ですが、当然どういう目的で購入するのかを質問されます。医師から処方箋をもらっている訳でもないのに、治療に使う目的だと説明すると売ってくれません。素人が勝手に放射線治療の目的で購入する事はできないみたいですね。私の場合はガイガーカウンターを持っていましたから、「放射線の測定しているので、被曝した時の予防に備えて」と説明して了解をもらえました。理由は正直に説明した方がいいですね。普段から飲んでいる訳ではないけれども、万が一の保険の為に購入したいと答えればOKだと思います。
ヨウ化カリウムの種類は粉薬が1種類と、錠剤が1種類の合わせて2種類しかありません。粉薬は袋詰めになっておらず瓶入りなので、自分でいちいち計量してから飲まなければならず不便です。それに対して錠剤は1丸で50mgづつになっていますから、イザという時でも水さえあればすぐに適量を服用可能です。錠剤は1箱1000丸入りですので値段は高いです、量も多過ぎて余ってしまうかもしれません。しかし、もし原発事故が起きて服用しようと思った時に、計量器がないと飲めない瓶入りの粉薬では話になりません。ですから服用のしやすさを考えて錠剤で購入する事にしました。
私が注文した錠剤のヨウ化カリウムは新潟県内の薬問屋には在庫が無かったらしく、取り寄せまでに3日かかりました。2週間程度は待たされると思っていたのですが、意外と早かったです。購入費用は税込み価格で1箱9150円でした。地方により送料等が変わるかもしれませんが、一万円前後用意しておけば大丈夫だと思います。免許証や保険証を提示する必要はありませんが、店頭で薬を受け取る際に医療用医薬品の購入記録という用紙に、氏名と住所を記入する必要があります。薬の使用期限は2011年の12月となっています、けっこう短い期間しか飲めないみたいですね。でも何時地震が発生してもおかしくない状況ですから、原発災害の対策として備えておいても良いと思います。
関川 拝